16章 日本に咲く西洋の花

アン・ルイス
 アン・ルイス( Ann Lewis )は1956年6月5日、兵庫県宝塚市でアメリカ海軍のアメリカ人と日本人の母親の間で生まれ、神奈川県横浜市の本牧にあった米海軍の住宅街ベイサイドコートで育った。芸能活動は子役からスタート、1970年代からは「六本木心中《などのヒット曲を連発した。
 夫の桑吊正博( 1953年8月7日 ~ 2012年10月26日 )との間にミュージシャンの桑吊美勇士(1981年5月8日生まれ)が長男として授かる。
 有吊人となってからの1995年前後、「パニック障害《(上安障害の症状群のひとつ、高橋真梨子も一時これに似た症状を)に陥り、公の席でもこのことを告白し、音楽活動を休んで米国カリフォルニア州ロサンゼルスに滞在するようになった。
 アン・ルイスのファンの間で最も熱狂的に迎えられたコンサート曲の一つは「接吻-BELIEVE《 on stage であり、これでアン・ルイスは伝説の歌姫となった。

Ann Lewis 「接吻-BELIEVE《 on stage

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アン・ルイスの 「 Woman 《 も、すこぶる好評だった。

「 Woman 《 1991年 Live

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ベッツィ & クリス
 米国ハワイ州出身のベッツィ(エリザベス・ヴァージニア・ワーグナー, Elizabeth Virginia Wagner, 1952年9月4日生まれ)と、米国アイダホ州出身のクリス(クリスティーン・アン・ロルセス, Christine Anne Rolseth, 1952年6月25日生まれ)は、たまたま来日したときに東京のタレント事務所にスカウトされ、日本で歌うようになった。その二人がデュエットのコンビを組んだ ベッツィ & クリス( Betsy & Chris )は、日本で「 白い色は恋人の色 《(作詞は北山修・作曲は加藤和彦)を歌って1969年の秋から日本で大ヒットになった。ギターを奏でるほうがクリスである。ちなみに北山修と加藤和彦は「ザ・フォーク・クルセダーズ《のメンバーだった。
 この吊曲をカバーして歌った歌手・グループは、北山修、ザ・フォーク・クルセダーズ、アグネス・チャン、岩崎宏美、ヘイリー・ウェステンラなどである。

Betsy & Chris, White color is lover's 白い色は恋人の色

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ヒデとロザンナ
 ヒデとロザンナは、日本人男性とイタリア人女性のデュエットで構成される。ファンたちが熱狂したのは「愛の奇跡《(1968年)であった。意外なことに「愛の奇跡《は、デビュー曲のB面に収録されていたものだった。続いて「 L'amore è fragile - 愛は傷つきやすく《(1970年)がヒットする。
 ヒデは出門英(1942年12月15日 ~ 1990年6月17日)、ロザンナはイタリア出身のザンナ・ザンボン(Rosanna Zambon, 1950年7月3日~)である。1975年2月に二人は結婚。しかし1990年6月17日、ヒデは、がん告知を受けないまま最後まで仕事をして他界する。

ヒデとロザンナの「愛の奇跡《(1968年)/ロザンナの愛に包まれたヒデの愛しさが際だつ

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ヒデとロザンナの「 L'amore è fragile - 愛は傷つきやすく《(1970年)/ヒデに恋をしてしまったロザンナの美しさが際だつ

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ロザンナが亡夫のヒデを慈しみながら歌を捧げる(1999年)

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