12章 ウクライナ: 悲しい歌 愛について


アイーダ・ニコライチュク Aida Nikolaychuk
 アイーダ・ニコライチュク(Aida Nikolaychuk / Аида Николайчук )は1982年3月3日、ソ連のオデッサ(現在はウクライナのオデッサ)に生まれた。 ГРУСТНАЯ ПЕСНЯ О ЛЮБВИ (悲しい歌 愛について )の旋律が最も美しく、彼女のウクライナ語の美声に素晴らしくマッチしている。

比類無き 悲しい愛の歌 РУСТНАЯ ПЕСНЯ О ЛЮБВИ (悲しい歌 愛について )

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 アイーダ・ニコライチュクは、ウクライナで開かれたアマチュア参加型オーディション番組「Xファクター ウクライナ版」(Ukrainian X-FACTER)で優勝して注目された。アイーダ・ニコライチュクの歌を審査中、あまりの衝撃的な歌唱力に、二人の審査員が「録音されたものをなぞっただけの“口ぱく”ではないか」と疑ったため、歌を止められた。しかしアイーダが伴奏無しのアカペラで同じ曲を歌い直したところ、やっと本人自身の歌であると信じてもらえたという。2014年、ウクライナのクリミア半島がロシアに奪われ、次いでウクライナ東部戦線で激しい戦闘が続いた。2015年2月、ウクライナ東部での親ロシア派との停戦が、かろうじて発効したが、ちょうどウクライナとロシアが欧州各国と停戦交渉中の2015年1月30日に、ウクライナの首都キエフにあるオーシャン・プラザで録音撮影されたアイーダの歌がある。オーシャン・プラザの仮設ステージ上の彼女の姿と歌(ГРУСТНАЯ ПЕСНЯ О ЛЮБВИ/悲しい歌と愛について)である。

2015年1月30日、キエフにあるオーシャン・プラザで収録されたアイーダ・ニコライチュクの悲しい歌 愛について

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 アイーダ・ニコライチュクは英語も堪能で「 Rolling In The Deep 」(полное выступление)という曲も歌っている。歌詞は皮肉なことに「There's a fire starting in my heart, Reaching a fever pitch and it's bringing me out the dark... Finally, I can see you crystal clear. Go ahead and sell me out and I'll lay your shit bare.」(わたしに火が着き始めた。火はやがて頂点に達してわたしを闇から連れ戻し、全ては明らかに。わたしを裏切りなさい。あなたがしたことを暴露してあげるから)であった。
 ウクライナの一部の方々は「ウクライナはロシアの母」といい、ロシアの一部の方々は「ウクライナはロシアの一部」という。ロシア語とウクライナ語は似ている。たとえばロシア語でありがとうを意味する「スパシーバ (спасибо)」はウクライナ語で「スパシービ」と発音する。なのでロシア語が理解できる方々はアイーダ・ニコライチュクやポリーナ・ガガリーナの歌う歌詞を理解できると思う。彼女のことについてはアイーダ・ニコライチュクの公式サイトに詳しい。

「 Rolling In The Deep 」(полное выступление)

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ポリーナ・ガガリーナ Polina Gagarina
 ポリーナ・ガガリーナ(Полина Гагарина)が歌うKolibelnaya (Колыбельная/ララバイ - Lullaby - ) 。ポリーナ・ガガリーナによる同曲「ララバイ」のステージも公開されている。哀しんで歌いながら涙を流すシーンが印象的なポリーナ・ガガリーナの「ララバイ」も必見である。
 またポリーナ・ガガリーナに続いてアイーダ・ニコライチュクも後にこの曲を歌っている。そしてポリーナ・ガガリーナとアイーダ・ニコライチュクのデュエット(Duet - Polina Gagarin and Aida Nikolaichuk)も発表された。この曲「ララバイ」は、2014年初頭にポリーナ・ガガリーナやアイーダ・ニコライチュクらを合わせて一億回以上のアクセスを記録し、2015年にはなんと数億回ものアクセスとなっている。ポリーナについてはポリーナ・ガガリーナの公式サイトが詳しい。

ポリーナ・ガガリーナによる同曲「ララバイ」のステージ

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 幼い子どもたちと歌うハートフルなステージ Колыбельная が興味深い。背の高い金髪女性がポリーナ・ガガリーナ。ポリーナが手を引いて連れて来る幼い女の子がリサ・プリス Lisa Puris (Лиза Пурис)である。


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