1章 アメリカ: 田園風景の恋 Tammy♪


レイニー・カザン
 歌手で俳優のレイニー・カザン(Lainie Kazan)は米国ニューヨークのブルックリンで1940年5月生まれた。俳優で歌手のディーン・マーチン(Dean Martin)の眼前で、笑いながら「キスして」と迫るその歌には天に通じる愛情が。レイニー・カザンは、幼少の時代には「神経質で壊れやすい芸術肌の女の子」とユダヤ系の両親に言われながら育った。俳優として1969年の「セメントの女」でフランク・シナトラら大物俳優たちと共演、1986年のデルタ・フォース、1989年のフォエバー・フレンズ、1991年の「奇跡が降る街」などに出演している。

ディーン・マーチン・ショーのひとこま


シャーリーン
 歌手のシャーリーンが「I've never been to me(まだ本当の自分自身に出逢ったことがないの)」という歌を唄っている。邦題は「愛はかげろうのように」。この歌でシャーリーンは、運が悪い自分と運がいい人たちを呪いながら手の届かないバラ色の夢ばかり見ている人たちにこう呼び掛けています。
 「人生を呪っているあなた。それはおかしなこと。わたしはジョージアもカリフォルニアも、ニースもギリシャの島々も、モンテカルロもみんな見たけど、そんな幸福を味わってはみても、結局わたしたちが出会う現実というものは、眠っている赤ちゃんの顔を見たり、恋人とのけんかや仲直りを繰り返していくこと。それが生きてくってこと」

 日本語訳の歌詞が入っている「愛はかげろうのように」

シャーリーンのステージ風景。英語の歌詞による「 I'VE NEVER BEEN TO ME 」

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マライア・キャリー
マライア・キャリー Mariah Carey (1970年3月27日〜)の My All が彼女の最高作品です。


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マライア・キャリーの My All

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バーバラ・ストライサンド
バーバラ・ストライサンド Barbra Streisand が、ハリウッド映画 "A star is born" ( 1976年 )でクリス・クリストファーソン Kris Kristofferson とデュエットで歌う Evergreen / Barbra Streisand サウンドトラック(映画 "A star is born")が秀逸です。クリントン米国大統領が就任するときにバーバラが Evergreen を歌うのを聞いて大統領が感涙にむせぶ姿が全世界に放映されたのが記憶に新しい。

Evergreen / Barbra Streisand サウンドトラック

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ダイアナ・ロス Diana Ross
ダイアナ・ロス(Diana Ross、Diane Ernestine Earle Ross)は1944年3月26日に生まれた。

イフ・ウィー・ホールド・オン・トゥゲザー by ダイアナ・ロス(英語と日本語訳の歌詞が入る)

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ジャニス・イアン
 ジャニス・イアン( Janis Ian )の作品で優れているのは1976年の「ラブ・イズ・ブラインド」だ。

ラブ・イズ・ブラインド(Love Is Blind by Janis Ian )

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シェリー・フェブレー
シェリー・フェブレー Shelley Fabares の「Johnny Angel」

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ティナ・ターナー
ティナ・ターナー、ダイアナ・ロスらが合唱する「ウィ アー ザ ワールド we are the world full ver USA for AFRICA」。

we are the world full ver USA for AFRICA

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デビー・レイノルズ
デビー・レイノルズ( Debbie Reynolds ) が歌う "Tammy" (映画 Tammy and the Bachelor (1957年)より。

ターミー( "Tammy" )

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映画 Tammy and the Bachelor (1957年)。デビー・レイノルズ、ウォルター・ブレナンらが出演。


サンドラ・ディ
Tammy Tell Me True (サンドラ・ディ( Sandra Dee )1961年の同名の映画より)

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ナンシー・シナトラ
フランク・シナトラの愛娘 ナンシー・シナトラ( Nancy Sinatra )が歌うターミー Tammy(1964年) 

ターミー Tammy (1964年)

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 1966年にナンシー・シナトラが超個性的に歌った Nancy Sinatra - These Boots Are Made for Walkin'。ステージ上の踊りの振り付けは当時は過激だったが、21世紀の現在では既に古典伝説となっている。それだけに見所がある。

Nancy Sinatra - These Boots Are Made for Walkin'

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カレン・カーペンター Karen Carpenter
カレン・カーペンターが歌う When I Fall in Love が美しい旋律である。

When I Fall in Love

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アレサ・フランクリン
 アメリカで発行されているローリングストーン誌が2012年に発表した、偉大なる男女歌手の第一位が、このアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)であった。アレサ・フランクリンはソウル歌手としてゴスペルを力強く歌い上げる。“クイーン・オブ・ソウル”または“レディ・ソウル”と呼ばれる。そうした中でコミカルな一面をのぞかせたのが「映画 The Blues Brothers 」の一場面だった。

"Think" (考えてよ) (映画 The Blues Brothers より)

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 黒人の男女歌手の歌唱力については、サミー・デイビス・ジュニア(Sammy Davis Jr.)が亡くなる少し前に開かれた「サミー・デイビス・ジュニア 60周年記念セレブレーション SAMMY DAVIS JR.'s 60th ANNIVERSARY CELEBRATION 」に惜しみなく描かれている。このセレブレーションで、サミー・デイビス・ジュニアがタップダンスを踊りながら 哀愁を帯びた不朽の名曲 "Mr. Bojangles" が披露されたことで名高い。ホイットニー・ヒューストンも この"Mr. Bojangles" を、今は亡きサミー・デイビス・ジュニアへの賛歌として歌っている。そのホイットニーも今や天国の人。

ホイットニー・ヒューストンによる "Mr. Bojangles"

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マーニ・ニクソン
 マーニ・ニクソン( Marni Nixon, 1930年2月22日〜)は「「ハリウッドの声」(The voice of Hollywood)という異名で呼ばれている。アメリカのいくつものミュージカル映画で、女優に代り吹き替えで歌ってきた。このため「ハリウッドの声」との異名もとった。映画キャメロット(Camelot/1967年)のサウンドトラックでは「 The Lusty Month Of May 」 (恋に華やぐ五月)をヴァネッサ・レッドグレイヴ(Vanessa Redgrave /王妃グィネヴィアの役 )に代わってマーニ・ニクソンが歌っている。二人の音色が似ているので、まるでヴァネッサ・レッドグレイヴが歌っているかのようである。

The Lusty Month Of May 」 (恋に華やぐ五月)

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