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ピクニック企画の本 |
ドットコム勝ち組の法則
堤大介著 株式会社アスキー/2000.6/定価1,600円+税/ISBN:4-7561-3430-0 どのような人々がどんな人生を経てドットコム創業に関わり、どのように成功して富豪への道を歩んだのか、 また、勝ち続けるドットコム企業の強さは何かを知るべく、インターネット史の現場を歩きながらインタビューを繰り返した。そしてわたし自身、シリコンバレーの電子市民として未来型の生活を体験した。 それはまさに二十一世紀以降の千年紀のライフスタイルを占う体験であった。 ・・・二〇〇〇年五月、米カリフォルニア州サンタクララ郡サニーベール市にて・・・ |
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丘の上に立つ豪邸、きらびやかなパーティ。 愛馬と高級車、自家用機、大型ヨット。 富豪たちの生活は華麗であるが、 その富はどのようにして蓄えられたのだろうか? ◆富豪が密集する田舎町 ◆サイバーリッチの誕生 ◆酒とバラの日々 ◆ドットコムの氾濫 ◆半導体渓谷の金脈 ◆未来都市の市民たち ◆シリコンバレーの光と影 ◆ドットコム企業への風圧
金と時間をかければ不可能はないとシリコンバレーの半導体業界は豪語する。他方、同じシリコンバレーのドットコム業界は、ほんの思いつきや遊び心を短い時間でビジネスにする。 相反するふたつの手法を組み合わせた結果、シリコンバレーは金の生える木を手に入れた。 ◆シリコンバレーの爆心地 ◆シリコンバレー方式 ◆富豪への一本道 ◆ベンチャー・キャピタルの代名詞 ◆伝説の男たち ◆全開になった金庫 ◆ビル・ゲイツに助言した美女 ◆シリコンバレーの役割分担 ◆ワンマン経営者の荒技
次代の富の源泉はどこに眠るか。それは自分が確立した企業ホームページシステムとインターネット広告システムにある、ベンチャー・キャピタリストのミスター・カーリックはそう断言する。 ◆マルチメディア峡谷の片隅に金塊 ◆バナー広告の母 ◆ネット広告主が続出 ◆合い言葉は「セルフサービスで幸福に」 ◆大統領のホームページ ◆サイバースペースの広告代理店 ◆バナー広告に新機軸
日本とシリコンバレーの間に結ばれた運命の糸は若者や技術者たちをインターネットへ導いた。それぞれ歩く道は違っていたが、一点に交わり、 奇跡の一九六九年にすべてが始まった。ふたりの学生が趣味で作った情報検索サイト「ヤフー」もまたインターネットの網の目に出会いという運命の糸を紡ぐ。 ◆インターネットの誕生日 ◆トレーラーハウスの創業伝説 ◆追い出されたヤフー ◆商業化指令 ◆検索ボタンから消えたヤフー ◆雨漏りのするオフィスで ◆IPOでジーパン富豪が誕生 ◆学業に後ろ髪 ◆ヤンがVIPの仲間入り ◆社員の商魂を紫のワゴンに乗せ ◆創業者の魂を受け継ぐサーファーたち
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◆曲がりくねった人生で ◆クラーク、SGIを飛び出す ◆ビル・ゲイツ嫌いの人々 ◆繁華街にオフィスを構える ◆大物クラーク、出資を断られる ◆無料戦略 ◆知将登板 ◆ブラウザー戦争 ◆市場をねらえ、技術に惚れるな ◆ミドルフィールドが社屋で埋まる ◆ネットスケープが死んだ ◆節税と巨額寄付と
インターネットにおける時の流れはあまりに速く、脚光を浴びたヒーローでさえ、わずか三年で過去の人になっていく。 マーク・アンドリーセンやジェリー・ヤンはすでに伝説の人物となり、その開拓精神を受け継ぐものたちが未来への道を作っている。 ◆ネットの買い物に安心感を ◆ショッピングサイトの軌跡 ◆ネット商店のデッドヒート ◆火が着いたオークションブーム ◆ポータルに脱皮した検索サイト ◆ドットコム業界の勢力図
アメリカで、一九九七年から一九九九年にかけて四千社以上のドットコム企業が四兆円以上の投資を受けてインターネット上でビジネスを展開した。これはまさしく超新星が爆発したのに等しい。ビッグバン(宇宙起源論の大爆発)という表現もあてはまるだろう。太古の昔から人間は目の前にいる人と話をしたり商売をしたりして暮らしてきた。この地上の営みが、地球をマスクメロンの網の目のように包むインターネット上に丸ごと置き換えられようとしている。爆発的に規模を拡大し続けるドットコム産業は、わたしたちの生活にどんな変化をもたらすのだろうか。
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